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現金の収支の時期と損益計算上の損益認識時期のずれを処理する勘定科目です。経過勘定等とは、すでに提供を受けたり・行ったりしているものに対して代金の授受がなされていなかったり、提供を受けていない・行っていないものに対して代金の授受は済んでいるものでも、当期損益を適正に認識するために、損益の見越し・繰延として表示することです。
これは、貸借対照表の「資産の部」または「負債の部」に表示されます。
・前払費用及び前受収益は、当期の損益計算に含めず、未払費用及び未収収益は当期の損益 計算に含めなければならない。 ・前払費用、前受収益、未払費用及び未収収益等については、重要性の乏しいものは、経過勘定 項目として処理しないことができる。 |
費用は発生したものを、収益は実現したものを損益として計上する必要があるため、前払費用と前受収益は翌期以降の損益として、未払費用と未収収益は当期の損益として処理します。
●経過勘定項目
経過勘定項目には「前払費用」「前受収益」「未払費用」「未収収益」の4つがあります。
(1) 前払費用
一定の契約に従い、継続してサービスの提供を受ける場合、いまだ提供されていないサービスに対して支払われた対価をいいます。
例)前払利息、前払保険料、前払家賃、前払保証料など
(2) 前受収益
一定の契約に従い、継続してサービスの提供を行う場合、いまだ提供していないサービスに対して支払いを受けた対価をいいます。
例)前受利息、前受家賃など
(3) 未払費用
一定の契約に従い、継続してサービスの提供を受ける場合、既に提供されたサービスに対していまだその対価の支払いが終わらないものをいいます。
例)未払利息、未払家賃、未払給料、未払社会保険料など
(4) 未収収益 一定の契約に従い、継続してサービスの提供を行う場合、既に提供したサービスに対して、いまだその対価の支払いを受けていないものをいいます。
例)未収利息、未収家賃など
経過勘定は、継続してサービスの提供を受けたり行ったりするため、時間の経過につれて収益又は費用になるのが特徴。サービス提供以外の契約で、時間の経過とは関係ない前払金、前受金、未払金、未収金とは性質が異なります。
●財務諸表の表示
経過勘定は、次のように貸借対照表に表示します。

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