企業経営Q&A
   ジャンル:  会計実務  >   サブジャンル:  経理・会計処理
質問
「純資産」は、どのように取り扱うのですか?
答え

 純資産とは、資産の部の合計額から負債の部の合計額を控除した額です。純資産は、貸借対照表上で負債と共に貸方に記載され、出資者(株主)に帰属することが明確な株主資本と、株主資本以外の項目に区分されます。株主資本は、さらに資本金に属するものと剰余金に属するものに区分され、株主資本以外の項目は、さらに評価・換算差額等と新株予約権に区分されます。

・純資産の部は、株主資本、株主資本以外の各項目に区分する。
・株主資本は、資本金、資本剰余金、利益剰余金に区分する。
・資本剰余金は、資本準備金、その他資本剰余金に区分する。
・利益剰余金は、利益準備金、その他利益剰余金に区分する。
・その他利益剰余金は、株主総会又は取締役会の決議に基づき設定される項目は、その内容
  を示す項目に区分し、それ以外は繰越利益剰余金に区分する。
・株主資本以外の各項目は、評価・換算差額等、新株予約権に区分する。
・期末に保有する自己株式は、株主資本の末尾において控除形式により表示する。
・純資産の部の一会計期間における変動額のうち、主として、株主資本の各項目の変動事由を
  報告するために株主資本等変動計算書を作成する。

●純資産の部の区分表示

 純資産の部は、次のように区分表示されます。

●「会計参与制度」のワンポイント解説

 会計参与制度とは取締役と共同して、計算書類の作成・説明・開示等を行う会社内部の機関です。会計参与の設置は任意であり、決算書の信頼性を向上させる役割が期待されています。詳しい内容は下記の表を見ていきましょう。




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