「大河ドラマ幹部の裏切り」に見る人間の心理

平成28年7月1日

一回30分のヨガとサーキットを一日おきに行っている醍醐です。

ちなみに、サーキットとは、ヨガとは異なり、筋肉を使う運動です。

 

先月、6月23日付けで行われた英国の EUに残留するか、離脱すべきかの国民投票は、

EU離脱勝利となり、世界の市場が大揺れになりました。

英国での出来事ですが、米国で起きている大統領選挙に向けての候補者選びも何か似ているようにも感じられます。

日本も日本銀行が国債を発行し、自ら国債を買い戻しています。簿記の勉強をした私から見ると、借入れをしている会社が、自分でお金を刷って、借入金を返済し、チャラにしている。

とてもあり得ない光景です。そのため、刷ったお金は市場に流れている。お金を刷って、ばらまいているのだから、通常は円安になります。

しかし、ここ最近は円高です。ということは、世界は日本以上にお金を刷ってばらまいているため、円高になるのだと単純に考えるとそうなるのです。

世界がどのような状況になっていくかは感じ取りながらも、個人的にはどうすることもできないこれも現実です。

もっと範囲を狭めて中小企業の経営を考えた場合、取引先の状況によって自社の業績に大きな影響をもたらすことも事実。そのような中で周辺の状況を察知しながら選択を迫られるのが現代の経営者なのです。

 

私個人的には、NHKの大河ドラマは欠かさず見ておりますが、一家の主になれば、お家を守るためには、豊臣に付くか、家康に付くか、誰を信じたら良いのか、またお家幹部の裏切りはないか、秩序を正すにはどのようなことをしたらよいか?

いつも疑心暗鬼し、少しの出来事や部下の言葉の一言でもやけに気になってしまい、それで一喜一憂し、自分がさも小心者ではないかのように感じられてしまう。

 

最近読んだ本には、経営者から社員を見たときに、実力が人並み程度でも、比較的多く経営者や社員同士で会話をし、その中で経営者がこの社員とは価値観を共有できるな、身近に感じるな、気持ちをストレートに言っているなと感じたときにその社員をトップは好むようです。

大河ドラマでも何となくトップの好む人物に共通点を感じます。

 

現在では、いわゆるネットとかメール等のSNSも一つの会話のツールとなっております。しかし、実際に人と会って、会話して、飲んで、本音を言ってというアナログが人間的で良いと感じ、そのアナログ的なやり方こそ価値があると考え、SNSをあまり使わず業績を伸ばしている会社も存在します。その会社は、そこに強みを見いだしているのです。

 

世界、日本の将来、考えると不安も多いかも知れません。しかし、足下の会社経営をどうするか。出来ることを具体的に確実に進めていく。それこそ不安材料を払拭していくエネルギーになるのではないでしょうか。

税理士 醍醐憲宏

 
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