手順 |
ポイント |
会話例 |
STEP1
リレーション作り |
今までの業務を認め、部下に関心を持っていることを示し、最近の仕事の状況を聴くことから始める。例え、今期の働きぶりが良くなかったとしても、最初から脅かす態度、咎めるような態度があれば、部下は何も話さなくなる。 |
「1年間ご苦労様でした」
「最近〜はどうですか」
「〜の件は大変だったね」
「〜の処置は完璧でしたよ」 |
STEP2
部下の 自己評価を聴く |
今期の自己評価を確認し、結果についての部下の考えを聴く。結果だけでなく、プロセスについても十分耳を傾ける。部下の優れている点や改善点について部下が気付いているところ、気付いていないところを把握する。 |
「〜について○○さんの考えを聴かせてほしい」
「この点については、どう考える?」 |
STEP3
上司評価の提示 |
このステップは、具体的事実と評価基準に基づいて、上司の評価をはっきり伝える。 |
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STEP4
優れていた点を 伝える |
上司の評価を伝えた後、評価が低かったときでもプロセスに優れていた点があれば、積極的に認める。部下が自分の優れていた点に気付いていない点があれば、特に積極的にフィードバックする。上司は部下が努力したことも、当たり前と思いがちだが、当たり前のこともきちんと認めることが必要である。 |
「○○さんは〜について十分に力を発揮してくれたね」
「〜はよく頑張ってくれたね」
「あのやり方は非常に良かったので、これからもあの調子で頼みます」 |
STEP5
改善点を 明確にする |
ここでは、評価結果から改善を促す点を明確にする。そして、どう改善していくかについて部下と十分に話し合いをする。この話し合いで留意しなければならないことは「こうしなさい」「ああしなさい」と指示・命令をするのではなく、部下自身に問題点を気付かせ、それをどう改善するか、そのためには何をするかを考えさせることである。 |
「○○さんに改善してもらいたい点は○点あります」
「〜についてはどう考える?」
「この点についてはどう思う?」
「〜の原因は何か、○○さんの考えを聴かせてくれない?」 |
STEP6
育成点を話し合う |
ここでは、育成点について話し合う。この話し合いでは、上司の考えを押しつけるのではなく、あくまでも2人で考え、解決していくという姿勢を持つ。部下の優れた点を強化し、自己肯定感を持たせること、部下に改善の方向と具体的な方法を気付かせ、改善意欲を持たせること、そしていつからどのように始めるのか、具体的に合意することが必要となる。 |
「この点は自信を持っていいよ」
「どうしたらよいか、2人で考えてみよう」
「〜について○○さんの考えを聴かせてくれない?」 |
STEP7
クロージング |
最後のステップは、今まで話し合ったこと、合意したことを部下にまとめさせる。上司からは期待していること、共に歩んでいくことを伝え、激励する。 |
「いつでも相談して」
「〜については中間報告をして下さい」 |