|
（１）増患増収のための対策 必要利益の確保は、病医院経営にとって非常に重要なテーマです。利益とは、収入から費用を差し引いた残りですから、この拡大のためには、収入を増やすこと、あるいは費用を減らすという２つの方向性があります。 ここでは、収入を増加させる取り組み、中でも増患対策に関して整理します。 ��収入を増加させる取り組みの全体像 病医院における収入を増加させる増患対策は、下記のような全体像で示すことができます。 ひとつには、患者単価を上げる改善があり、また患者数を増やすための改善としては、「競争力」「連携」「患者満足の向上」という３つの方向性があり、さらに具体的な活動項目へと展開できます。
（２）患者数を増やすための改善ポイント 前述のとおり、患者数を増やすためには、病院の競争力をつけること、他の医療機関・施設と連携すること、そして患者満足度を上げる取り組みが必要です。 これらの取り組みのポイントは、以下のとおりです。
��他の病院や介護施設と連携する 病院や介護施設と紹介、逆紹介の提携を行なうことは、いまや必須事項です。 急性期病院にとっては、平均在院日数の短縮のために、いわゆる「受け皿」の確保は非常に重要です。急性期患者を紹介し、退院後のフォローは自院で実施します。また、療養病床を有する病院においては、医療区分の算定により、医療区分２・３の患者を紹介してくれる病医院との連携が必要であり、同時に医療区分が低くても要介護度の高い入所者を紹介して欲しい介護施設との連携強化は、今後の生き残りのカギになります。 ポイントとなるのは、きちんと患者を返してくれる医療機関かどうかの見極めです。
|
