給与表そのものを書き直すことをベースアップといいます。
例えば、給与を全体として一律に2%高くしたり、3%引き上げたりします。ベースアップを行う理由は、生産性の上昇、経済規模の拡大、物価水準の上昇などさまざまですが、主な理由は物価水準の上昇です。物価が上昇すると、給与の実質的価値が目減りします。
例えば、消費者物価が年間2%上昇すると、現在の給与で購入できる物品の量が2%少なくなってしまいます。
消費者物価の上昇に伴う給与の目減りを補償するところに、ベースアップの主たる目的があるのです。経営不振のときは、やむを得ず、ベースアップを抑制したり、あるいは見送ったりします。これにより、人件費の増加を抑制するのです。
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